「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。」(日本国憲法) 「国民の代表者が権力を行使し、その福利は国民が享受する」とある。立派な条文だ。福利は全部権力者が享受することになっているらしいアジアのある国と比べたら、ずいぶん立派な文句だ。 だが、残念なことに、我が国では、表向きは国民が享受しているように見せているが、一部の権力者たちは、搾り取れる利益があったら、役得と称して、できる限り、こっそりと自分のものとしているようだ。 あわれな国民の一部は福利を享受し損ねて、どん底に追いやられている。どうも、立派な日本国憲法の精神はあまり活かされているとは言いがたいようだ。ぼくには、一部の富める者たちが、政治家たちと利益を分け合っているように思えてならないのだ。 だが、この思いは、もしかしたら、ぼくの僻(ひが)み根性のせいに過ぎないのかもしれない。実際は、すべての政治家たちが憲法の精神に従って、立派にやっているとしたら、それはそれで、十分けっこうなことだ。僻み根性の愚痴だと聞き流してほしい。
日本国憲法の精神 — Take a walk-POEM and ESSAY